僕は君の心に宿り、いつも語りかけているよ。レゲエは永遠のものなんだ。
- ロバート・ネスタ・マーリィ -
ボブが妻、リタ・マーリィに残した言葉です。
すごいですね。
この言葉はすっかり真実となり、今でも世界中でボブの奏でた音楽が聴こえてきます。ボブの遺したリリックはヴァイブし続けています。ボブをリスペクトする多くの人たちが、ボブの残した音楽に新たに命を吹き込んだりもします。
悲しい時にボブの声を聴きたくなる人がいます。
元気を出したいときにボブのカッティング・ギターに打ち上げてもらいたい人がいます。
愛する人とボブのハート・ビートに揺られたい人がいます。
世界を憂いてボブのリリックに耳を傾ける人がいます。
世界の人たちが何か心揺らすとき、そのいろいろなシーンでボブの音楽がフィットします。
ロックンロールが好きな人もボブを聴きます。
ポップミュージックが好きな人もボブを聴きます。
ダンスミュージックが好きな人もボブを聴きます。
ヒップホップが好きな人もボブを聴きます。
バラードが好きな人もボブを聴きます。
ブルースが好きな人もボブを聴きます。
レゲエ好きはもちろんです。
ボブ・マーリィは揺ぎ無いレゲエの神様ですが、リスナーは決してレゲエが好きでなくても、ジャンルを超えてボブの音楽を聴いています。
恐らくボブが生きていた頃よりも多く、世界中の人がボブ・マーリィを知っています。ボブが生まれた2月6日や、ボブが亡くなった5月11日の周辺では、世界中でボブのためにたくさんの音楽祭が開かれます。ボブの影響範囲、そのヴァイブレーションは広がり続けています。
まさにMarley Live!です。
でも、もしあなたがボブの音楽が好きであれば、もっともっと知っておいて欲しいことがあります。
ボブの少年の頃の悩み。
ボブがギターを武器としたきっかけ。
ボブの師や、今なおキングストンのコンクリートジャングルで待つ仲間のこと。
ボブがピストルで撃たれたこと。そしてその直後のライブのこと。
ボブが一つの国の独立を音楽のパワーで支援したこと。
その国の独立式典でチャールズ皇太子と同等の席に座ったこと。
内戦状態のジャマイカをミュージックフェスティバルで救ったこと。
その会場で敵対し合う政党の党首2人をシェイクハンズさせたこと。
ジャマイカへの失望、アフリカへの渇望。
まだまだ。いろいろ、あります。
ボブのサウンドがあなたの心にフィットし、リリックが心を打つのは、リアリズムに溢れているからです。ボブが体験してきた”悲しみ”怒り””愛情””感動”が、音楽に遺されているからです。きっと。
ボブのヴァイブレーションがもっと深く、広く届くように。
だから、ボブの遺したリリックを中心に、ボブとボブに関わった人、国のヒストリーを紐解いてみたいと思います。
永遠に続くボブ・マーリィのレゲエ・ヴァイブレーションを、過去に遡り、また駆け上がりながら、行けるところまで一緒に行き、ヴァイブしてみます。
Jah Rasutafari!